
A様のお父様とお母様は2人で暮らしていましたが、高齢になり、2人だけで暮らすことがだんだんと難しくなってきました。
「施設探しについて、なにもわからなかった」というA様。どのように施設を探されたのか、お話をお聞きしました。
そろそろ両親の施設探しをした方がいいと思いましたが、まずどうやって探していいのかわからなくて困っていました。
■入居前にどんなことに困っていましたか?
もともと、父と母は2人だけで暮らしていて、離れて暮らしていたわたしのサポートも特に必要ない状態でした。
わたしはたまに会いにいく程度で、心配もあまりしていなかったですね。
ただ、父は生活全般を母に頼っている状態だったんです。食事の準備などの家事は母がしていました。
そんな状態が続く中、父はちょっと足が不自由になったり、耳が聞こえなくなったりして、さらに母に頼る比重が大きくなってしまったんです。
そんなときに母が体を壊したので、共倒れみたいな感じになってしまいました。
両親は「なるべく自宅にいたい」と希望していて、ずるずると2人で暮らしていたんです。
でも、2人で暮らすのが難しくなってきて「そろそろ施設を探し始めた方がいいのでは…」と思っていた矢先のことでした。
■そこで、どう行動されましたか?
施設探しをどうやって始めたらいいのかわからなくて、最初は、地域包括支援センターに行きました。
そこで、直接施設を何か所か紹介していただけて。
それと同時に、山梨老人ホーム紹介センターも教えていただけたんです。そこで、電話で問い合わせしてみました。
■山梨老人ホーム紹介センターを利用されてよかった点はどのようなことがありますか?
広いエリアで施設探しができたところがよかったです。
わたしが行った地域包括支援センターは「北杜市やその北の方の施設はわかるけれど、甲府市や東の方はわからない」といった感じだったんです。
北杜市などのエリアも探しつつ、甲府市などでも探したかったのに情報がなかったので、山梨老人ホーム紹介センターで広い範囲の施設を探してもらえてよかったです。
担当の方は、見学にも一緒に行ってくださって、とてもよくしていただきました。
両親は遠方にいて一緒に見学できないので、わたしに「任せる」といった感じでしたので、わたしと夫で見学させてもらいました。
■入居後の生活はどうですか?
入居する前は2人とも心配だったようですが、安心して暮らせているようでよかったみたいです。
誰でもそうだと思うのですが、歳をとってから新しい場所に行くことは不安ですよね。
施設で暮らした経験もないですし、右も左もわからないところで暮らすのですから。
でも、入居して1か月も経っていないのに、安心しているようで。特に父の方が落ち着いて暮らしているみたいですね。
実は、両親は施設で暮らすことが決定してからも「できれば施設に行きたくないな」という気持ちがいったりきたりしていたようです。
例えば体調がいいときとか「もうちょっとの間、2人だけでも暮らしていられるのでは…」とかね。
そう思ってしまいますよね。
「2人だけで暮らすのは無理だけど…、あぁ、でも行きたくないな」と。
そんなときに、入居する前に施設の方が両親のところに来てくださって、直接会ってお話しをしてくださったんです。それがきっかけで安心したみたいで。
両親は施設の見学をおらず、どんな人が施設にいるかも知らない状態だったので、直接会うことでほっとしたようです。
「こちらから会いに行きますよ」と会いに来てくださるのは、やはりいい施設だからですよね。家族としても安心しました。
それがいいきっかけになって、弾みがついたというか。施設暮らしも落ち着いてスタートできました。
■改善されたことやよかったことはありますか?
1番よかったことはお風呂ですね。やはり父は足が弱っていたので、自宅でお風呂に入るのがこわかったみたいなんです。
いまは介助をしてもらいながら入れるので、助かりますね。
施設ではお風呂が温泉なので、それもすごくよかったみたいです。こわかったお風呂が、リフレッシュの時間にもなっていますね。
ほかによかったことは食事の面です。毎日三食食事が出て、バランスもいいですし、母が食事を用意する負担もなくなりましたから。
わたしとしては肩の荷がおりた気持ちです。母が体調をくずすまでは、2人暮らしの両親にあまり大きな心配はしていませんでした。
けれど、母が体調をくずしてからは、心配の気持ちが大きくなりました…。毎朝両親から電話をもらうようにして、2人の体調を確認していたんです。
「体調が急変していないかな」といった不安で、気持ちの負担が大きかったですね。
いまでは、2人が問題なく暮らしていることがわかるので。万が一のことがあっても看護師さんや介護士さんが近くにいてくださるので安心しています。