
A様のおば様はケアハウスで生活されていましたが、新型コロナウイルスの影響でなかなか思うように面会や外出ができない状態が続いていました。
おば様自身の不満もたまる中、A様は施設を変えることを検討されます。どのようにしておば様に合う施設を探されたのか、A様にお話をお聞きしました。
■入居前にどんなことに困っていましたか?
「おばに合う、他の施設を探したいな」と思って、困っていました。
おばは、もともとひとりで生活していて、年齢のわりにけっこうしっかりしていたんです。
人の面倒をよく見るタイプで、おばの姉にあたるわたしの母が暮らす施設にも毎週会いに来てくれていました。
おばは85歳くらいまで仕事をしていて、それを辞めたら、まぁ…なんというか「あれ?」と思うようなことが増えてきたんです。
忘れっぽくなったり、おばの家に行くと家の中が片付いていなかったり、あとはなくしものです。
銀行のキャッシュカードがなくなってしまって、警察にも届けました。
そういったことがあったので「とりあえずおばの家の近くの施設に入った方がいいのでは」と思ったんです。
わたしの母のケアマネージャーに相談して、わたしが施設を探して…。
「ケアハウスは自由だよ」と聞いて、そこに入れたのですが…。新型コロナウイルスが流行した影響で、なかなか面会できなかったり、家族がおばの部屋に入れなかったり…。
思うような生活ができませんでした。
お墓参りに連れていきたいと言っても、ダメで…。医者に連れていく以外はダメと言われました。
新型コロナウイルスによる規制が社会全体でゆるくなってきてからも、きびしくて。
おばはひとり暮らしのころ、毎日散歩をしていたんですけども、それもできない環境で、おばも不満なようでした。
■そこで、どう行動されましたか?
そのケアハウスに2年いましたが、違う施設がいいのかな、と思うようになりました。おばが住んでいた市の介護担当の方に、まずは相談したんです。
すると、山梨老人ホーム紹介センターを紹介していただけました。
おばは要介護1と認定されていたのですが、施設探しをしようかというときに「要支援1」になってしまって。
「でも、要支援1は違うのでは?」と再度お願いしたら「要介護1」の認定が出ました。そのタイミングで山梨老人ホーム紹介センターに相談したんです。
■山梨老人ホーム紹介センターを利用されてよかった点はどのようなことがありますか?
施設にはいろんな種類がありますよね。その違いを教えていただけてよかったです。
「おばには、どういう施設がいいのか」という点もわからなかったので、こちらの要望を伝えて、それに合う施設を探していただけたことが一番助かりました。
2つの施設を見学して、最終的にわたしが住んでいる市の施設に決めました。
おばが住んでいた市の施設にすると、おばになにかあったときにわたしが通うのも大変ですし。わたしの近くにいてくれたら外出や我が家に連れてくるなどもさせやすいですから。
こぢんまりとした施設で、イベントごともあるのでおばも「この施設がいいかな」と言っていました。
■入居後の生活はどうですか?
入居してすぐに施設で夏祭りがあったり、その前に家族会があって、わたしも他の家族の方のお話を聞けたりしました。
おばの様子も見れましたし。そのときおばは、おしゃべりな入居者の方とお話ししていたので、その姿を見て「大丈夫そうかな!」と思っています。
ただ、新しい施設を決めたすぐあとに「引っ越ししない!」とおばが言い出したんですよ。
引っ越しするときも全然気が乗らなくて、荷造りの手伝いもしてくれませんでした。ずっとベランダで外を眺めていましたね。
地元を離れたくなかったようです。ケアハウスでは、施設から見慣れた景色が見えていたので施設暮らしといっても
「自宅の近くにいる」という気持ちがあったのかもしれないです。
引っ越してわたしの住む市に来ると、景色も全然違いますしね。そういったところで不安があったと思います。
ただ、施設に来てしまえば、県外から来ている入居者の方がいらっしゃったり、共通するところがあったりすると思うので。
これからイベントや交流の機会が増えて、今の施設に慣れていってくれるかな、と思っています。
■改善されたことやよかったことはありますか?
以前住んでいたのはケアハウスで、そこは介護が目的な施設ではなかったんです。
今の施設では、職員の方がかなり様子を見てくださっていて…。声かけして、世話を焼いてくださって安心ですね。
それから、介護をしてくれる職員さんは若い方もいらっしゃいますけど、年齢が上の方が多いようでおば自身も職員さんとお話がしやすいのかな、なんて思います。
職員さんの雰囲気がとてもよかったんですよ。ケアハウスにいたころよりも、介護の面で安心しています。